
私も、実際出産するまではそんな風に思っていたうちの一人でした。
しかし、いざ出産してみると、待っていたのはとんでもなく寝られない生活でした。
とにかく赤ちゃんが寝ない。顔も洗う時間も、歯を磨く時間すらも惜しいほど眠たい。なんなら食事も抜いてもいいくらい寝たい。たった1日でいいからぐっすり寝たい。
それなのに、そのたった1日でさえ赤ちゃんはまとまって寝てくれません。
だんだん寝不足が積み重なり私のメンタルはガタガタと崩れていきました。赤ちゃんの泣き声で自分も泣けてくるようになってしまいました。
そんな私を救ったのは「おひなまき」でした。
赤ちゃんって寝てばかりじゃないの?
息子が生まれたのは、満月の日の満潮時刻でした。
この日は予定日の2日前で、おなかの中に満月はこの日だよとよく話しかけていたのを覚えています。
満月のためか出産が重なり、私が出産した後にもう一人生まれて産院がバタバタでしていたのが今ではいい思い出です。
私の出産した産院では、母児同室の方針のため、出産翌日から24時間赤ちゃんと一緒に部屋で過ごします。また、私を救ってくれた「おひなまき」を推奨している産院でもありました。
母児同室の初日の夜、赤ちゃんは1時間毎に起きておっぱいを欲しがりました。
窓の外がだんだんと明るくなってくるのに、全然寝られません。授乳が終わっても、赤ちゃんは泣いて寝ようとしないのです。ずっと抱っこで部屋の中をぐるぐるしていました。
今まで、夜寝られない経験をしたことがなかった私は、赤ちゃんを抱っこしながらどうしたらいいのか途方にくれていました。
赤ちゃんとの生活
産後はしばらく義実家でお世話になりました。食事も洗濯もすべて身の回りの事はお義母さんがしてくれて、私は赤ちゃんのお世話をしているだけでよかったのです。
新生児の頃は昼夜関係なく泣いておっぱいを欲しがりました。また、飲んだらすぐ寝てくれるというわけではなく、もし寝たとしても短時間で起きてしまいました。
抱っこなら寝ているのに、布団に置くと起きてしまう。抱っこなら全身の力が抜けたようにだらんとして寝ているのに、布団に置いた途端手足をバタバタ。
この俗にいう「背中スイッチ」と「モロー反射」には苦しめられました。なんとか寝かしつける方法はないかと、眠たいのにスマホで検索魔になっていったのを覚えています。
赤ちゃんが、深い眠りにつくのには15分はかかるという記事を見つければ、寝ても15分以上抱っこしていたり、バスタオルでくるんで抱っこするといいという記事を見つければ、バスタオルでくるんで抱っこしたりしていました。
お尻をトントンしてあげるといいという記事を見つけた際は、寝て欲しい気持ちが強過ぎて、赤ちゃんのお尻をトントンやりすぎ、マーライオンのようにミルクを吐かせてしまったこともありました。
どれも、寝かせようと必死すぎたのが赤ちゃんに伝わったのかなかなか寝てくれませんでした。
そんな時、産院での「おひなまき」を思い出しました。
赤ちゃんの寝かしつけの救世主
「おひなまき」とは、メッシュ仕立ての布のことで、これを使って赤ちゃんをくるんで使います。
「おひなまき」をした赤ちゃんは一見、蚕のまゆのようで、苦しそうに見えるかもしれません。しかし、赤ちゃんは子宮のなかで、ぎゅっと丸まった姿勢でいて、この姿勢が落ち着くそうです。
「おひなまき」を使用するようになり変化したことが2つありました。
- 背中スイッチが入りにくくなりました。
- 「モロー反射」で起きてしまうことも減りました。
丸まった状態で固定できるので、布団に置いた時に姿勢が変わりにくく、背中スイッチが発動しにくいようです。
くるんでいるので手足を大きく動かせないためです。
「おひなまき」をすることで急に長時間寝てくれるようになったわけではありませんでした。
しかし、寝かしつけにかかる時間が減ったことにより、自分の睡眠時間を以前より少しでも多く確保できるようにはなりました。
睡眠不足によるイライラが減少
「おひなまき」をすることにより、ほんの少しずつですが自分の睡眠時間を確保できるようになり、自分自身のガタガタだったメンタルも少しずつ回復していくのが分かりました。
慣れない赤ちゃんのお世話と睡眠不足でメンタルがガタガタだった時は、些細な事でイライラし夫に当たったりしていました。また、赤ちゃんを泣かせてはいけないと思い込んでしまい、赤ちゃんが泣き止まないと一緒に泣いたりもしていました。
しかし、少しずつ寝られるようになり、また日に日に赤ちゃんもまとまって2時間程寝るようになり、少しずつイライラは減っていきました。
また、少しくらい赤ちゃんが泣き止まなくても、そんな時もあると開き直れるようになりました。
赤ちゃんの寝かしつけをサポートしよう
寝かしつけには様々な方法がありますが、私には「おひなまき」が合っていました。
もちろん「おひなまき」も万能ではなく、「おひなまき」をしたからと言って必ず寝てくれるわけではありません。1時間で起きてしまう時もありました。
赤ちゃんが全然寝てくれなかった時は、どうして寝ないの!と赤ちゃんにイライラしたこともありました。
しかし、大人だって布団が固くて寝られないなど、寝られない原因がある時があります。
そのため、生まれて間もない赤ちゃんが少しでも寝やすくなるように大人がサポートしてあげるのは大切なことだと感じました。
赤ちゃんは可愛く愛おしく天使のような寝顔で寝てくれるもの。生まれる前はそんな風に思っていました。
しかしそんな気持ちも吹っ飛びそうになる程の睡眠不足に襲われる産後。あまりにも寝ない時には我が子が悪魔に見えることもありました。
何か寝かしつける方法はないかと、必死に検索魔になっているお母さん達も多いと思います。
そんなお母さんたちにこそ「おひなまき」を一度試してほしいと思います。
令和元年7月に第1子の男児を出産し現在は、専業主婦をしています。
趣味は韓国一人旅と卓球。
韓国語話せないので、またいつか韓国行く日のために、韓国語の勉強始めました。
日々、目まぐるしく成長してく我が子の成長に驚かされつつ、毎日育児に奮闘中!