料理のレパートリーが多い主婦じゃなくちゃいけないですか?

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Mymeromomy
東京の下町に住む、40代の主婦。
中学生と小学生の食べ盛りの娘二人と、同じ40代の夫と4人暮らし。
仕事は、給食会社のパート栄養士。主に老人ホームの給食の献立作成を担当しています。最近は調理現場ではなく、事務所で栄養価計算など主にしていることもあり、家での料理は楽しみでもあります。
昔から、料理が好きで美味しい物に目が無いです。娘たちと休日に流行りの店に行ったり、家族で外食するのが楽しみです。
美味しいものを食べる事、作る事が好きな主婦です。

家族が喜ぶ料理を作ろうと、レシピ本やレシピサイトをチェックする日々でしたが、ふとタイトルに魅かれて「レシピ本はいらない」と言い切る一冊の本を手に取ったのです。

そこから、毎日の食生活に大きな変化が始まりました。



主婦にとって、料理は毎日のこと。いろいろ作って家族を楽しませなくては…

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私は、美味しいものを食べることがとても好きです。独身時代はテレビで話題の行列ができる店に並んだり、外国の珍しい料理を食べに行ったりすることが趣味でした。

それが、結婚して主婦になってからは、家事に育児に忙しく、そういった珍しい料理を食べにいく機会がなくなってしまいました。

そのかわりに、はまったのが自分で作る料理です。

それまでも料理は好きだったのですが、家族のために作る料理を家族が「美味しい」と言ってくれる事が嬉しくて、毎日色んな料理に挑戦したり、いろいろな野菜を使った料理を作ったりしていました。

レパートリーを増やすために、レシピ本やレシピサイトを毎日読み漁る日々

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毎日、学校から帰ってきた子供たちは、「ただいまー」の後は、「今日の夕ご飯何?」と聞いてきます。

ここで、いつも子供たちの好きそうな料理名を言わなくては、また、いつもと違った料理を言って喜ばせなくては、とワンパターンにならないように、日々料理雑誌やレシピ本を読んでいました。

また、使い慣れない野菜などを買っては、その調理方法を調べてみたり…。

そのうち、食材から頭に浮かぶ料理が、ありきたりのつまらないものに思えてきて、もっとなにか画期的な料理はないかな?と料理を作る前にレシピサイトを検索するのが日課になっていました。

そのため、家族は「美味しかった」と言ってくれても、自分のなかで、「違う料理にすればよかった…」などと後悔することも多くなり、毎日の料理を考えるのが、逆におっくうになっていました。

この本を読んで、考え方が変わった!


そんなある日、ふと図書館でこの本を読んで、考え方が変わりました。

稲垣えみ子さんの著作
「もうレシピ本はいらない~人生を救う最強の食卓」

冷蔵庫も手放して究極のシンプルな生活を営む著者の生活は、毎日何を作ろうと日々の食事の献立に悩む私にとって目からうろこ、でした。

なにしろ、メシ、汁、漬物を基本に作る毎日のごはん、何にしようか悩む必要すらない、ワンパターンごはん。その予算はなんと一食200円で済むと言います。

そんな質素な生活、すぐに飽きてしまうのでは?と思ったのですが、読んでみると、そんな事はなくシンプルな食事を毎日楽しんでいるようでした。

冷蔵庫も持たず、ガスコンロだけ、調味料も、塩、油、お酢などシンプルなものしか使わない著者の生活。でも、そのシンプルな食生活を送る事で、野菜などの食材のもちあわせたままの旨味に気づいていくということに、衝撃を受けました。

そう考えると、常に目新しい味付けを求めて食材にいろいろな手を加えている私は、食材の本当の美味しさを発見するチャンスを見逃してしまっているのかも…。

そう思って、子供の頃、食べてあまり美味しいと思わなかった「ぬか漬け」を作ってみようと思いました。

今は手軽に始められるセットもあり、思ったより簡単に始められることにも驚きました。また実際に作ってみると、意外なほどに美味しいのです。

そして、子どもたちも興味を示し、「食べてみたい」と言うように。いつもは食べない野菜も、ぬか漬けにすると食べてくれるようになりました。

炊飯器で炊いたご飯を食べるのが、当たり前だったのですが、この本を読んで、お鍋でご飯を作ってみました。それだけで、ごはんの味はかなり違うものですね、 そんなことも発見できました。

まだまだ食への好奇心は尽きないけれど、シンプルライフへのあこがれも


そうはいっても、この本の著者のように、冷蔵庫なし、炊飯器なしの生活は、到底自分には出来そうにありません。

ですが、この本を読んで、意外にそういうシンプルライフは心地よいものなのかもしれないな、と思うようになりました。

とにかく毎日の食卓に変化や、珍しさを求めてしまうのですが、それはたまに起こるから家族が喜ぶのであり、普通の毎日の食卓は、この本で提唱しているような「メシ、汁、漬物」のようなシンプルな食事でいいのかもと。

そして、そういったシンプルな食事こそが、日本の昔からの習慣に根付いた食生活であり、そういう日本らしい素朴でシンプルは食生活こそ、親が子供たちに伝えていくべき事なのかもしれません。

まとめ


子どもたちには、毎日の食卓の変化や楽しみを伝えていきたいと、今まで思っていました。

でも、素朴でシンプルな日本人らしい食生活を伝えていくためにも、日々の食事は、凝りすぎず、シンプルな食事を基本にしていきたいと思いました。