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「子どもが大好きだから子育ては楽しい!」はずでした。それなのに、ある日体が思うように動かなくなってしまったのです。
息抜きの仕方もわからず、苦しむ日々。
そんな私に生きる楽しさを思い出させてくれたのが冬キャンプです。
もし寒い季節を憂鬱に感じるのだとしたら、美しい自然の中で工夫しながら家族と「冬」を楽しんでみてはいかがですか?
きっと心が満たされると思います。
趣味がなくて癒されない…。子育て中は子どもが最優先!だけど…。

あえていうなら読書くらいでしょうか。
しかし、だれだれの作品が好き!というようなタイプではなく、あるものなら何でもダラダラ読む人間なので、趣味と呼べるかは微妙なところだと思っています。
だから友人たちが趣味のテニスに熱中していたり、ジャニーズの追っかけをしていたり、自分の好きなことを全力で楽しんで生きているのを見て、とても羨ましく思っていました。
大学を卒業後結婚し、保育士として働きながら、子どもを授かりました。
元から子ども好きだったので、生まれた我が子を宝物のように感じ、幸せでした。
言葉にできないほど愛おしい我が子。子どもを愛でることが私にできた唯一の趣味といっていいかもしれません。
毎日写真を撮って、一緒に遊んで絵本を読んで…。出来ることは何でもしてあげたいと思っていました。
そんな子ども中心の生活を五年ほど過ごしたある日、体を壊しました。腹痛とめまいがして、体がだるくて朝起きられません。
脚は重く、手の関節はこわばってとても動かしにくく、自分の体が自分のものでなくなったような感覚になりました。
「絶対何かの病気だ!」と思いました。しかし内科、整形外科、耳鼻科、婦人科…とどこのクリニックに行ってもこれといった原因が判明しません。
理由が特定できないので「自律神経が乱れているのだろう」という結論になり、散歩をするようにすすめられました。

「子育て中のお母さんは頑張りすぎで自律神経を乱しがちだから、上手に息抜きしてね。」
とも言われました。しかし、元々無趣味な人間なので「息抜きの方法」が本当に分かりませんでした。
そうだ、趣味を持とう!子育て中でもできる「趣味がない」私の趣味探し

なんでも形から入る私は、まずユニクロでトレーニングウェアを購入し、子どもが起きだす前の早朝に散歩を開始します。
しかし、そもそも好きなことではないので続きません。
子どもが寝ている早朝というのも本当にしんどくて…。ただでさえ体調も悪い中、育児に奮闘しているので朝は一分一秒長く寝ていたいのです。
これは無理だ…と思い断念しました。
息抜きが目的ならば、読書でもいいのでは?と考えた私は図書館に行って面白そうな小説を三冊借りてきました。
元々読書好きなこともあり、久々の読書にワクワクしたのを覚えています。
しかし読み進めようとすると「おかあさん、水飲みたい!」だの「おなかすいた!」だの「絵本読んで!」だの子どもたちからどんどん注文がきます。
落ち着いて本を読めるのは子どもたちが寝静まった夜だけです。
それで夜に読み始めるのですが、面白い本だと続きが気になってついつい読んでしまい、極度の寝不足になりました。
これを続けたら体を壊すのが明らかです。読書を趣味にするのは諦めました。
こうしてどうしたら良いかわからないまま、一年近く息抜きのできない生活を続けます。
子育てしながらでもできる!無趣味な私の冬キャンプとの出会い

色とりどりのキュートなテントたちを見ていたら、胸がキューンとして近つかずにはいられませんでした。
子どもたちとともにテントの中に入るとなんだかしっくりきます。子どもたちはでテントや寝袋に興味津々で大はしゃぎです。
このとき、私が求めていたのはこれなのではないか!とピンときました。
家に帰って検索に検索を重ねます。
冬キャンプの特徴1:虫がいない
私を含め家族全員虫が大の苦手で、アウトドアでも虫がいない場所はないか?と無茶を思っても、冬に行けば寒いけれど虫はほとんどいないらしい、とのこと。
冬キャンプの特徴2:予約が取りやすい
昨今のキャンプブームで夏休みなんかはほとんどキャンプ場の予約が取れないのですが、冬キャンプであれば(探せば)まだ行きやすい、のだそうです
高規格キャンプ場
キャンプ場のトイレはよく言えばワイルド、正直言うと汚いイメージがあったのですが、最近はトイレがきれいなのはもちろん温便座完備のキャンプ場も探せばあるらしい、のです。
俄然冬キャンプにやる気が出てきました!
携帯ゲーム大好きのインドア派の夫は嫌な顔をするかしらと不安だったのですが、私が「冬にキャンプに行ってみたい」というとすんなりOKしてくれました。
趣味がない私が自分から「やりたい!」と言い出したのだから、応援してあげたいと夫は言ってくれました。それにちょっと興味ある、とも。
「アウトドアは男のロマン」なのだそうです。
そこからは怒涛のお買い物タイムに突入です。テント、冬用寝袋×家族四人分、マット、焚火台、ランタン、ヘッドライト…などたくさんです。
トヨトミレインボーという石油ストーブまで買いました。
見ているだけで、とてもきれいなので大のお気に入りです。
「趣味がない」を卒業!冬キャンプで子も育つ

子どもたちも面白がってテントのペグを打つお手伝いをしてくれたり、薪を集めたりしてくれます。
そして一緒にクラッカーにチョコと焼いたマシュマロを挟んで食べるサモアを作ったり
夜には外に出てレジャーシートを敷き、横になって冬の美しい星々を眺めたり
みんなで寝袋に潜り込んで「寒いね。くっついて暖まろう!」とはしゃいだり
朝には早起きして朝日が昇るのを白い息を吐きながら「きれいだね。」と見つめたり…。
キャンプに行くようになってから子どもたちも自分の役割について考え、行動してくれるようになったのが何よりの収穫だと思います。
「手伝うよ!」「何かできることある?」と子供たちが当たり前のように声をかけてくれます。
冬キャンプのおかげで子供たちも一回りも二回りも成長したようです。
まとめ

夫はテントに夢中で、また一張り買いたい!と画策しているくらいキャンプがお気に入りになりました。
子どもたちも「早くキャンプに行きたい!」「○○ってキャンプに使えるんじゃない?」といつも話しており、キャンプのことで頭がいっぱいになっています。
家族みんなで楽しめる趣味があるなんて幸せです。キャンプを通じて私たち家族は以前よりもっと「家族」になれた気がしています。
キャンプは用意も大変だし、冬だから寒くて凍えそうになることもあります。
しかし虫はほとんどいないし、日を選べば貸し切り状態でキャンプ場を楽しめるので、子どもがはしゃいで多少大きな声を出しても、目くじらを立てて叱る必要もありません。
子どもたちにもプラスの影響を与えたいと思うならば、冬キャンプは本当におすすめです。
寒いからこそ縮まる距離があるのです。
自律神経が整ったか?と聞かれるとまだわかりませんが、間違いなく息抜きにはなりました。
これからも時々キャンプ場に繰り出して、自律神経とも家族とも上手に付き合っていきたいと思います。
夫が転勤族で二年ごとに引っ越ししています。
「今後どこで暮らしていくのか」が家族会議のもっぱらの議題です。
娘二人と夫の四人で毎日てんやわんやしながら暮らしています。
趣味は冬キャンプと焚火です。
最近漫画『ゴールデンカムイ』にドはまりし、増税前にと全巻を大人買いしてしまいました。