サッカー観戦の魅力にはまって~趣味のおかげでメリハリのある生活に~

サッカー観戦の魅力にはまって~趣味になってメリハリのある生活に~
Photo by まるまるまんまる May 5.2019
まるまるまんまる
関西在住の1966年生まれ。アラフィフ街道まっしぐら。幼稚園に通う頃から漠然と「学校の先生になりたい」という夢を持ち始め、何度か挫折しながらもその夢をかなえました。25年間、公立中学校の教師として勤務しました。病気により退職。現在、病気の体調と相談しながら、趣味を心より楽しんでいます。日々、楽しいことを積み上げていきたい。それが今の私のモットーです。

私は仕事人間でした。趣味と呼べるものは持っていませんでした。でも、仕事が大好きだったので、全然気になりませんでした。

しかし、その仕事を続けていく中で、ある日ふと、同じことの繰り返しの日々に疑問を持つようになりました。私から仕事をとったら、何も残らない。ひょっとしてつまらない人生なのかもしれない、と。

そんな時、出会ったのがスタジアムへ足を運んでの、サッカー観戦でした。サッカーの魅力にすっかりはまり、サッカー観戦が私のつまらない人生を変えてくれました。

この記事では自分が魅力的だと思う趣味を持つことのすばらしさ、趣味が生きがいを運んできてくれることを伝えたいと思います。



仕事ばかりの毎日、やりがいはあったけれど何か違う気がしてきた。

サッカー観戦の魅力にはまって~趣味になってメリハリのある生活に~

私には、小さい頃からの夢をかなえるために、公立中学校の教員採用試験を突破することが必要でした。

でもそれは、かなりハードルの高いものでした。年に1度しかない試験に2度失敗し、講師をしながら勉強を続け、ようやく合格・・・。正式に教師としてスタートを切りました。

中学校なので、部活動の顧問も仕事の一つです。文科系の部活動もありますが、私は運動部の顧問になり、朝練習から放課後の練習、休みの日の練習も部活指導を頑張りました。

もちろん、教師としてのメインの仕事は、勉強を教えること。次の日の授業の準備も欠かせません。それを放課後の部活指導を終えて、18時頃から始めます。また、学級担任をしていたので、学級通信を作ることも自分の日課に課し、授業の準備が終わったら、学級通信を作りました。

すべてを終えると、20時、21時になっています。それでようやく帰宅です。帰って遅い夕飯を食べ、少しテレビを見たりして過ごし、次の日また、朝練習のために6時には起き、家を出る。休みの日ももちろん部活指導。練習試合や大会などもどんどん入ってきました。

そんな日々の繰り返しでしたが、「私の教師としての生活は充実している!」と自分で思い込んで過ごしていたので、教師になって数年間は、何の疑問も持たず過ごしていました。

ところが、30代半ばになって、ある日、職場と家の往復の毎日に疲れを覚えるようになってきました。そうなると思考もどんどんネガティブになります。仕事ばかりの毎日を過ごす自分に、ふと不安がよぎったのです。「私は仕事以外なんの楽しみもないつまらない人生を送っているのではないか」と、頭の中をぐるぐる回るようになってきました。

仕事以外の何かを見つけようと焦り始めた。でも、焦るだけで、何も見つからない

周りを見ると、教師の仕事を楽しくやりながら、観劇を楽しんでいる人もいる。その日の仕事を終え、夜遅くまで営業しているジムに通い、体力作りに励んでいる人もいる。そんな人は、人間として魅力のある人。では、私は…。

サッカー観戦の魅力にはまって~趣味になってメリハリのある生活に~

学生時代、通学時間を利用して、月に10冊以上文庫本を読んでいて、趣味の一つに読書をあげていました。でも、教師になって読むのは、授業に関する資料になる本だけ。もう一度、読書が趣味と言えるように、と、仕事帰り、本屋に寄って、読んでみたい本を数冊買ってみました。

しかし、読書は、本を買えば自然とできるものではありませんでした。本屋へ行くのは嫌いではないし、読みたい本もなくはない。けれど、どれだけ読みたいと思っていた本でも、読み続けることが難しく、買った本はいわゆる「積ん読」状態になりました。

また、母から教わり、中学生時代から教師になるまで好きで続けていた、編み物を再開してみようとしてみました。が、こちらも全く続きませんでした。

私は、今まで通りの生活の中に、無理やり趣味の時間を取ろうとしていたのです。結局焦るだけで何もこれといったものが見つからない、淋しい毎日は続きました。おかげで、仕事中心の生活に張り合いが無くなってしまったのです。

日常と違う空間がそこにある! 私が求めていたものはこれだ!!

サッカー観戦の魅力にはまって~趣味になってメリハリのある生活に~
Photo by まるまるまんまる June.1 2007

そんな日々が続いていた時に、同僚が一枚のチケットを渡してくれました。サッカー日本代表の親善試合の観戦チケットでした。

「気分転換に行ってみない?」と。

きっと私が湿気た顔をし続けていたので気にかけてくれたのでしょう。

元々、スポーツ観戦は嫌いではなく、テレビでは、バレーボール、バスケットボール、ラクビー、サッカーなどを見ていました。が、自分がその場所に行って観戦する発想はありませんでした。

ちょうど、定期テスト前で、部活動が停止になる期間に入っていて、同僚の好意を無駄にするのも悪いと思い、誘いに乗らせてもらいました。

行ってみると…。

目の前に広がる広い芝生のピッチ。

大きなスタジアムを埋め尽くす人々。

そして、テレビでしか見たことがなかった選手が目の前で体を動かしている!

もう、私には新鮮なことばかりでした。

そして、何より、試合が面白かったのです。自然と「いけー!」とボールを持つ選手に声を上げ、日本代表がゴールを決めると、知っている人知らない人関係なく、周りとハイタッチをして喜ぶ。普段、味わったことのない興奮を味わうことができたのです。

たった1度の同僚のお誘いにより、私は、スタジアムでサッカーを観戦の魅力にあっという間にはまりました。そして、また、それを体験したいと思うようになったのです。

日常生活が一変。メリハリのある生活に。

サッカー観戦の魅力にはまって~趣味になってメリハリのある生活に~

今まで、仕事一辺倒だった私が、サッカー観戦のすばらしさ、楽しさに気付き、「また、行きたい!」と思うようになりました。あの臨場感を味わってしまったら、もう、スタジアムに行くしかありません。すっかり、スタジアムでのサッカー観戦の魅力にはまったのです。

そうやって、魅力にはまっていくうちに、応援したい選手、応援したいチームができてきました。そんな選手やチームの試合が気になります。が、仕事をしている身としては、いくら応援しているといっても、すべてスタジアムで観戦するのは難しいところです。

そんな時は、スタジアムに行きたい気持ちをグッとこらえて、DAZNでのサッカー観戦を楽しみました。

スタジアムまで行く時間は取れなくても、キックオフまでには仕事を終えて、帰宅します。そして、ライブ配信される試合をリアルタイムで見るのです。その時は、少しでも臨場感を高めるために、スタジアム観戦の時に着る、応援している選手のユニフォームを着て、タオルマフラーを首に巻いて。映像で拾われる音声に合わせて、一緒にチャントを歌ったりもします。

ゴールが決まれば、一人で大喜び。勝利で試合終了のホイッスルを聞けば拍手!拍手!! 周りにはかなりの騒音になったと思いますが。スタジアムにどうしてもいけない時の私のリアルタイムでのDAZN観戦はいつもそんな感じでした。

こんな状態のため、サッカー観戦を費やす時間を生み出さなければなりません。スタジアムに行く時間、DAZN観戦する時間。

自然と仕事のやり方の見直しをすることになりました。部活指導後の仕事をいかに効率よくするか。そして、自己満足に過ぎない仕事、例えば、毎日学級通信を出すなど、やらなければならない訳ではないことを余分にやっていないか、など。

また、部活指導をむやみに長くやっていないか。短期集中して教えることも大事ではないかと考え、休みの日に、丸1日部活指導に費やすことを少なくしました。午前中だけ部活指導をして、その後、スタジアムに直行するなどの方法も編み出しました。

気が付けば、サッカー観戦の魅力にはまったことで、自分の仕事中心の生活も見直すことができたのです。

趣味を持つことで生活は変わる。

サッカー観戦の魅力にはまって~趣味になってメリハリのある生活に~
Photo by まるまるまんまる May 24.2015

仕事に没頭することは絶対悪いことではありません。また、人によっては「仕事が趣味」と言い切れる人もいると思います。

ただ、私の場合は、仕事に行き詰まりを感じた時に、趣味を持つことによって、行き詰っていた仕事も、また張り合いを持ってやれるようになりました。

趣味の時間を生み出すために、より効率的に仕事に取り組めたり、仕事とは完全に離れたところに身を置くことで、リセットができて、「また、新たな気分で仕事を頑張ろう。」と思えたり。

私は、サッカー観戦で日常とは離れた空間を楽しむことができ、それによって、張り合いのなかった日常にまた、張り合いが戻ってきたのです。

無理やり持つ趣味ではなく、偶然巡り合った魅力いっぱいのサッカー観戦で、「私の趣味です。」と言えるものを手に入れました。これからも趣味を楽しみながら、日常生活も楽しんでいきたいと思います。

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