
時間に追われる毎日の中で「食事」は何かと食べたいものが優先になりがちです。
自分だけならまあいいかで済んでも、自分以外の食事を作るということは何かとあれこれ考えながら作ることと思います。
うちの場合は、高齢の義父がいて一日の食事は一回だけという事情がありいろいろと試した結果、食材をほぼ冷凍食品とレトルト食品にしてワンプレートに収める作り置きということに落ち着きました。
苦手な料理を毎日作るのは大変!

わたしは料理が苦手で忙しい朝の時間と格闘しながら高齢の義父の食事作りに毎朝悩んでいました。
「今日の献立を何にしようか」「昨日はあれを出したけれども何だか汁気が多かったな」「付け合わせは何にしたんだっけ」など悩みながら何とか作っている日々でした。
義父は大病を患っていますが食欲は普通にあり、好き嫌いもなく何でも食べてくれます。また、食事制限などもないことも私にとっては有難いことでした。
高齢なので一日のリズムが私たち夫婦とは違い、義父の場合は起床が遅いので食事の時間は決まってはいるものの同じ時間に食事をとるということが難しい事情もありました。そして義父の部屋は一階なので食事をする場所がある二階と一階の上り下りがとても大変そうにしているのを見て、自分の部屋で食事をとれたら楽だろうかなどと考えるようになりました。
お肉料理を出した結果・・・
義父の体力の負担を考えた結果、やはり自分の部屋で食事をとるほうがいいだろうということになりました。その時に夫と一緒に考えたことはお皿をどうしようかというものでした。
キッチンは二階にあるので持ち運びは普通のお皿では重いだろうということになり、ひとまず100円ショップへ出かけてそこで見つけたものがプラスチック製のプレートでした。3つの仕切りがついていて小さな子供用のお皿のようですがとりあえずそのお皿を購入しました。このお皿は今もとても重宝しています。

上部右側の仕切りのスペースには海苔をまいた塩おにぎり(本人希望)を置き、左側スペースにはお漬物やトマト、たまにバナナなどの常温でも美味しいフルーツ、3つ目の下の広いスペースにはメインとなるおかずと副菜を並べました。これは今も変わらないスタイルです。
この頃は、冷凍食品を使うことは考えていなかったので、肉類などのおかずとなると、いくら食欲がある義父とはいえ高齢者なのでやわらかめになるように作らないといけないのでそれなりの調理法を考えないといけません。
なので前日に食材の仕込みをして作ってみましたが、一人分なので味付けが濃くなったり薄くなったりとなかなか上手くいきませんでした。また、野菜と一緒に炒めてしまうと汁気が出てきて味はまあまあでも持ちがどうも良くありませんでした。
毎日毎日この悩みと格闘しながらの義父の食事作りは味が薄くパサパサ感しかない料理になっていき、食材もあれこれと試すために買いすぎてしまうということになっていました。
メインのおかずよりももっと悩んでいた副菜
スーパーで買出しをしている時にたまたま目についたお惣菜のレトルト食品を買ったみました。
これまで副菜も何にするかをかなり悩んでいたのですが、お惣菜のレトルトを使うようにするとかなり手間が省けるようになり、しかも種類も数多くあるので献立を考える時間も短縮できるようになりました。
しかし、おかずを肉系にしようと思ったときにレトルトでは毎日の献立ネタが尽きてくるようになってきたのであれこれ探した結果、冷凍食品を見てみると唐揚げやシュウマイ、ハンバーグ類などがありそれを使うことにしました。

少し「食の範囲」が狭まりますが、高齢者の食事作りいうこととうちの事情を考えるとそれが一番だと考えることにしました。レンジ加熱なのでこれもかなりの時間の短縮ができます。そして冷めても味が落ちないという利点にも気づきました。
・・・こんな当たり前のことを私は知らなかったのです。
「これはとてもいいな!」と感じました。それからはお肉系の冷凍食品以外にもレトルトのお魚商品のいろいろな味付けをしたものなどを取り入れつつ、たまに鮮魚の鮭や鯖などのお魚をグリル焼きにするなどして献立のローテーションができるようになりました。
商品パッケージを見るたびに、食文化を考える企業はいろいろな食べるというシチュエーションやいかに美味しくするということを常に追い求める努力をされているのだと思うと感謝を忘れてはいけないのだと思わずにはいられません。
そのほかに気づいた事として副菜として使ったレトルト惣菜のカボチャやさつまいもなどはレンジ加熱すると爆発させてしまうということがありました。加熱時間を少なくしてもどうもパサパサになりあのホクホクとしたものとはなりません。そのカボチャのパッケージをよく見ると”温めてもそのままでも美味しく召し上がれます”と書かれていてふと考えました。

温める必要はない。義父の食事時間は夜の7時頃。作っている時には冷たくても食べる頃には常温になっているではないかということに考えが及びました。
それ以降、レトルトお惣菜などはどのような形態でパッケージに収まっているのかを確認するようにしています。
例えば、お肉と根菜が混ざっているようなもの(筑前煮とか)は肉のあぶらが少し固まっていたりするので、そのようなものはレンジ加熱を少しだけするようにしています。冷凍食品にはその心配はありません。
失敗の積み重ね

うちは共働きで私が出勤前に義父の食事を作ることになっているので、作り置きをするしかない状態になりました。
高齢者の食事は薄味がいいですし、ヘタに作ってまずいものを食べてもらうわけにはいかないということと、冷凍食品やレトルトお惣菜を使うことに罪悪感を抱いていては、忙しい今日を乗り切ることはできないということを実感しました。また食材を買いすぎるということからも脱却することができました。
毎朝悩んでいた献立が冷凍食品などを使うことで食材のローテーションもうまくいくようになり、火を使わない分、洗い物も減って、そして何よりも「火の元を確認しただろうか・・・」という家を出た後の恐怖感も減りました。
まとめ
冷凍食品の活用によって、時間の短縮ができるようになると、ほんの一例ですが家事労働の中にあるシャンプーや洗剤などの詰め替え製品などに考えが及ぶようになってきました。
切れた時に慌てて足すという作業が減り、ボトルの残り三分の一の量になった時に詰め替えておこうという行動につながったのです。
時間を上手く使うことによって気持ちの余裕も生まれてきました。
うちの場合は特殊な事情かもしれませんが、参考になったら嬉しいです。

ほんとによく伸びます!

計量しないとお皿のおにぎりスペースに入りきれなかったり小さかったりするので必需品です。