すぐ切れる夫と離婚したい日々、一冊の本がキッカケで逃げ出す決心がつきました

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ぷー隊長
33歳、看護師をしている2児の母。
母親のように早く結婚して子どもがほしいと思って24歳で結婚・出産。
夫のモラハラに耐えかねて2年前に離婚。
親権は夫に譲り、現在は20代のやり直しを謳歌している。
早く結婚したいと思い、私は24歳で結婚しました。

すぐに妊娠したのですが、そのころから夫の言葉の暴力が始まり、日々を過ごすだけで精いっぱいの毎日になりました。

次第に心が疲れていき、夫に○んでほしくて”○し方”を検索して過ごす日々…

そんな時にであったのが西原恵理子さんの「女の子が生きてくときに、覚えていてほしいこと」です。

この本のお蔭で離婚へのふんぎりがつき、無事に離婚をして自分自身を取り戻すことができました。

仕事に家事・育児と夫の言葉の暴力に苦しんだ日々


結婚をしてすぐに子どもができたので、2人だけの生活に慣れる暇もなく忙しい毎日になりました。

同居し始めの時から、妊娠中で仕事もして疲れているのに

「そんな暗い顔するな」

「俺が話している時に寝るな」

とキレられ休むこともままなりませんでした。それでも子どもがいるので、簡単に離婚もできません。

子どもが生まれてからは、朝6時に起きてご飯作って、お弁当作って、仕事の準備して、子どもの保育園の準備して。

夜の6時~7時くらいに仕事が終わったら、家に帰ってご飯作って、子どもに食べさせて、お風呂に入れて、寝かしつける。

フルタイムで働いている主婦なら、このような毎日を送っていると思います。

それでも夫が会社員であれば耐えられたかもしれませんが、私の場合は夫が家で自営業をしていました。昼間の時間は融通が利く仕事です。それなのに、

  • 時間があるのにほとんど家事をしてくれない。
  • 疲れ果てている私を夜中に起こして自分の話をし始める。
  • 拒否をすればキレられて何時間も説教をされる。

そんな毎日に疲れ切っていました。

それでも、何とか自分が辛い思いをせずにこの夫と過ごす方法はないかと毎日模索していました。

真正面から夫に向き合うが夫にも夫の両親にも全く理解されなかった


辛さが限界を超えたある日、夫に「本業で稼げないなら夜にバイトするとかして稼いでよ」と言った時がありました。

私の中では一大決心でした。

当然夫は怒り「俺が家で客を待ってるのがどれだけしんどいと思ってるねん。おかんも仕事を手伝ってるから親呼ばな話できへん」と言いました。

そこから夫の両親、私の母親を呼んでの話し合いになりました。

私は親たちの前で私のしんどさを伝えました。

しかし夫の両親が発したのは「家を祖父の遺産で建てるからその分収入があると思ってくれ」「キツいこと言っても悪気はないから許してやってくれ」でした。

真正面から話をしたにも関わらず、何も理解されないことがわかりました。

「逃げてください」の言葉に心から救われました

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そんな状況でも2人目が生まれ、更に仕事をするのが大変になりました。

私は次第に夫に早く○んでほしいと思うようになりました。看護師という人を助ける仕事をしているにも関わらず、です。

毎日インターネットでどうやったらバレずに夫を○すことができるかを検索していました。

そんな時に本屋で一冊の本が目に止まりました。

西原理恵子(さいばらりえこ)さんの「女の子が生きていくときに、覚えていてほしいこと」です。

この本は、ご自身が夫との関係や娘の成長で悩まれ、その当時を振り返って書かれたエッセイです。

そこにはこう書いてありました。

逃げてください。全部うっちゃって、あとさき考えなくていいから。暴力から逃げるって、それくらい大切なこと。

引用:「西原理恵子『女の子が生きていくときに、覚えていてほしいこと』」

読んだとたん、涙が止まりませんでした。

「逃げだしていいんだ!こんなに我慢し続けることないんだ」と思いました。

私の場合は力の暴力ではありませんでした。でも、言葉の暴力から逃げることに決めました。

結婚生活も子どもも失ったけど、自分自身を取り戻せました

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それからはどうやったら離婚できるかをひたすら考えました。

家で自営業をやっている夫なので、離婚の準備をすることも大変です。

そんなとき、たまたま夫が2週間ほど家を空ける時があり「今しかない!」と思い、弁護士への相談から学校への連絡までを短い期間で準備しました。

子どもと共に家を出た時点から離婚調停をたてて、文字通り逃げ出したのです。

調停の中で親権を争うことになり、子どもへの負担を考えて親権は夫へ譲ることにしました。

それでも、私は言葉の暴力による支配から逃れられ、自分自身を取り戻すことができました。

まとめ


西原さんの本と出会えなかったら、今も言葉の暴力に苦しみながら生活をしていたと思います。

家族4人で居たかったので限界以上に頑張っていましたが、もう自分自身が壊れる寸前でした。

後から周りの人に聞いたら、「既にうつだったよ」と言われて、自分ではうつにまでなっている自覚はなかったので驚いた事を覚えています。

暴力というものはそれだけ冷静さを失わせるものだとわかりました。

今は20代のうちに出来なかったおしゃれや趣味に、お金も時間も費やすことが出来ています。

将来、子どもが叶えたい夢を叶えられるような母親でありたいとも思って、貯金もしています。

離婚をしたから成長できた部分は確実にあるので、この機会を与えてくれた夫には憎いですが感謝ができるようになりました。

最後に、この本は女性の生き方について書かれているものです。夫婦関係に悩んでいなくても、女の子の子どもがいなくても、全ての女性に読んでほしい本だなと思います。