人見知りで偏食の娘は「ひといちばい敏感な子」だった!悩んでばかりの子育てはもう終わり

Photo by リンママ November 11,2014
リンママ
アラフォーの専業主婦です。
小学1年生の娘、主人、私の三人家族。
大学卒業後、営業職を3年経験し事務職に転職、27歳で結婚。
結婚6年目にして第一子を授かり、これを機に退職、専業主婦となりました。
人見知りでよく泣く娘の子育てに悪戦苦闘しながらも楽しく毎日を過ごしています。
趣味は食べることと海外ドラマ鑑賞。

娘は赤ちゃんの頃からよく泣いて、人見知りが激しく偏食で育てにくい子でした。

お友達親子と遊んでいても私から離れない、私と一緒じゃないと何もできない、そんな子でした。

何か良い解決方法はないかと子育てブログを徘徊していた時、耳慣れない言葉に出会いました。

「HSC」(ひといちばい敏感な子)です。

五感や人の感情などにひといちばい敏感に反応する子。

これだ!と思い「HSCの子育てハッピーアドバイス」という本を購入し、一気に読みました。

食べ物、服のタグ、環境の変化などに敏感な子供が5人に1人の割合でいる。

敏感さは悪いことではない、その子の長所だと書かれていました。

このことを知ったおかげで私の子育ては力が抜けて、悩むことも少なくなりました。

5人に1人の割合でいるHSCの子供。

なぜうちの子は・・・と悩んでいるお母さんに少しでも参考になればと思います。

この子は他の子と違う?

結婚6年目にして授かった第一子。娘は予定より3週間早く帝王切開で生まれました。

新生児の間はよく寝て、よくミルクを飲んで、そしてよく泣く子でした。

1歳頃から「あれ?この子は他のことは違うな。」と思うようになりました。

ママ友付き合いを始めてからです。

ママ友らとは公園やそれぞれの家、支援センターなどでよく遊んでいました。

他の子はママから離れてオモチャで遊んでいるのに、娘は私にピタッとくっついたまま、離れようとしません。

オモチャを取りに行くときも私の手を引っ張ります。

この頃から、娘は他の子と比べて人見知りが激しすぎるな、そう思うようになりました。

また悩みは人見知りだけではありません。

超がつく程の偏食で決まったものしか食べないのです。

1歳を過ぎると何でも食べる子が多くいる中で、

娘は「白ご飯、お味噌汁のスープ、りんごジュース、おせんべい」しか食べないのです!

肉や魚もダメ。子供の好きなハンバーグや唐揚げ、うどんも食べません。

ましてや野菜なんてもってのほかでした。

この状況は2歳になっても3歳になっても変わりませんでした。

パンとツナ、海苔が食べられるようになっただけで、それ以外は絶対に食べませんでした。

アドバイスを試してみるが・・・

これは困った、何とかしなきゃ、と支援センターや幼児教室の先生、ママ友らに相談したり、ネットで調べたりしました。

嫌いなものを食べさせる方法として、

  • 好きなものに混ぜるといい
  • 細かく刻むといい
  • 海苔で包んであげるといい

など教えてもらい、アドバイスを全て試してみましたが全く効果はありませんでした。

また、同じように好き嫌いの多い子供を持つママさんから

「どれだけ泣きわめいても一口だけは絶対に食べさせる。」

というのを聞いて、実践したこともあります。

無理矢理娘の口を開けさせ、食べ物を入れるのですが、娘はベーっと吐き出し、泣きわめいて、食事の時間がまるで拷問のように感じられ、私まで泣きそうになりました。

そして、人見知りに関しても

「お母さんが不安だと子供も不安になります。お母さんがまず安心して下さい。」

「お母さんが過保護すぎる。手出しするのをやめて下さい。」

とアドバイスをもらったことがありました。

まるでこの子の人見知りが激しいのは私が悪いからだと責められているように感じ、自己嫌悪になっていた時期がありました。

うちの娘は「ひといちばい敏感な子」だった!

Photo by リンママ June 19,2019

何か良い方法はないのか、もっとより良い子育て法はないのか調べるために、子育てブログを読むことが私の日課になっていたのですが、何気なく見ていたブログに見慣れない文字がありました。

HSC(ハイリー・センシティブ・チャイルド)
「ひといちばい敏感な子」
5人に1人の割合でひといちばい敏感な子がいる。五感や人の感情、環境の変化、雰囲気など分野は様々だけど、ひといちばい敏感に感じている子がいる。

これを見た時に、「これだ!」と思いました。

この子はHSCなんだ。私の子育てが間違っていたわけじゃない。

ましてや私が不安だから人見知りが激しかったわけじゃない。

もともと「ひといちばい敏感な子」だったんだ!

生まれた時からそういった子だったんだ!

急いで「HSCの子育てハッピーアドバイス」という本を購入し、一気に読みました。

人より多くのことを感じているHSC。

娘は環境の変化によく気が付く子。食べ物、味の違いによく気が付く子。だったのです。

それが良い悪いではなく、ましてや「治す」ものでもなく、そういった特性を持つ子だったのです。

娘の全てを受け入れられるように

それからの私は、私から娘を無理に引き離そうとしたり、偏食を治そうと無理に食べさせようとしたり、娘に我慢を強いることを止めました。

これは娘の我儘ではなく、自己主張なのだと受け入れ、娘の意思を尊重するようにしたのです。

また、今まで無意識のうちに「いつも笑顔で人懐っこく、何でも食べる子になるべき」と、私の理想を娘に押し付けていたことにも気づきました。

私がしてきた子育ては「ないものねだり」だったのです。

この子にはこの子の良さがある。

人見知りなのは慎重だから。

偏食なのは味の違いがわかるから。

この子の特性全てを宝物だと受け入れました。

HSCの子育ては非HSCの子育てとは違います。

周りの人たちからのアドバイス、ネットの情報に効果がなかったことも納得がいきました。

HSCにはそのアドバイスは刺激が強すぎたのです。

人からは「甘やかし、過保護」に見られても、私がすべきことは「治す」ことではなく、全てを受け入れ娘を安心させることだったのです。

人見知りは欠点ではない!

よく泣いて人見知りで偏食の娘の子育てにずっと悩んできました。

悩むということは、これは欠点だと思っていたからです。

正しい姿は「いつも笑顔で人懐っこく、何でも食べる子」だと自分で決めつけていたから、そのギャップに悩んでいたのです。

しかし、5人に1人の割合でHSC(ひといちばい敏感な子)がいると知って、「治す」ものではなく「特性」だと知ったおかげで、娘の全てを受け入れられるようになりました。

小学生になった娘は相変わらず人見知りが激しく、初めての環境に馴染むのに時間がかかります。

それもこの子の特性だと認識し、暖かく見守ることができるようになりました。

もちろん、今でも子育てでイライラすることはありますし、怒ることもあります。

しかし今までのように怒りや悩みが続くことはありません。

これからも「ひといちばい敏感な娘」を暖かく見守っていこうと思います。